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一般社団法人 群馬県ボウリング場協会

健康ボウリングのすすめ

田中喜代次(筑波大学名誉教授・教育学博士)

プロフィール:1952年、滋賀県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。2004年筑波大学教授(健康増進学)、2018年筑波大学名誉教授。アメリカスポーツ医学会評議員、日本体力医学会理事、日本介護予防県境づくり学会会長、日本プロボウリング協会理事など

認知症・がん・糖尿病・骨粗鬆症予防効果が

 ボウリングの健康効果は・・?と聞かれれば、第1に認知症予防(への期待)を挙げたいと思います。
 その主な理由は、健康ボウリング教室やリーグ戦への参加に伴い、開催される曜日と日時の記憶、仲間の名前の記憶やルール・マナーの学習、ハンディやスコアの計算、プロやインストラクターとの交流など認知症予防の多要素が含まれ、かつさまざまな健康講話を聴講できるからです。
 教室の始まりには“今日も宜しくお願いします”との挨拶や大会中には“ナイス・ストライク”といった賞賛のかけ声が生まれ、教室の終了時には“お疲れさま、初めて150を超えました”や“投げ方のコツがつかめた気がします”など、脳の報酬系を賦活する会話が日常化することも大きなメリットです。
 飲食後には血糖や中性脂肪の値がぐんぐん上昇して血管に負担をかけますが、全身の筋肉を使うボウリングをおこなうことで、血糖値の上昇を抑え、中性脂肪の分解を促進し、善玉のHDLコレステロールを高めうることから、糖尿病や脂質異常症の予防に有効です。
 また、ボウリング中には血圧が適度に上昇する分、ボウリング後や翌日に血圧の水準が下がり、高血圧症や動脈硬化の予防も大いに期待でき、ひいては認知症の危険因子である糖尿病、高血圧、睡眠障害などを回避できることとなります。加齢に伴い、認知症とともに、がん、そして転倒・骨折の危険性が一段と高まります。運動習慣を形成している人では大腸がん、結腸がん、乳がんが少なく、骨密度は高めに保たれ、筋肉の減少も抑制されることが研究で明らかになっています。

フレイル(虚弱化)予防効果も

 ボウリングのような運動は、メタボ対策としての有酸素運動と虚弱化対策としての全身運動の組合せであり、メタボ症候群の改善とともに、認知症、がん、糖尿病、骨粗鬆症など老人性疾患の予防に有効です。
 最近になって、フレイル(虚弱化)対策の重要性が叫ばれています。このフレイルとは、身体的フレイル、うつや認知症などの精神的フレイル、閉じこもりや孤立などの社会的フレイルに分類されますが、どのフレイルに対してもボウリングや各種運動・スポーツが有効と言えます。一人で黙々と運動に励むよりも、会話や多種多様の情報交換を重ねながら、水分を補給し、適度に休息をとり、トイレの心配がなく、さまざまな社会交流を促進させる上で、特にボウリングはお勧めのスポーツと言えます。
 室内種目の特性上、花粉症や悪天候の影響を受けず、心筋梗塞、脳梗塞、ひどい不整脈による一過性の失神など、万一の体調悪化の場合にも、スタッフや仲間からのサポートが得られます。
 コロナ禍ではソーシャルディスタンスやマスクなど、感染症対策が必須ですが、ボウリングは1ボックス(2レーン)に3~4人くらいが入るので、ボールを抱えて投げている1~2人と投球を待っている2人の距離は保たれます。
 入場時の体温チェック、マスク着用の確認、強力な換気、消毒などのコロナ対策が徹底されています。寝たきりの防止、ピンピンコロリ実現のためにも、ボウリングを習慣化し、ボウリング開始時には準備運動としての体操を、ボウリング終了時にはストレッチを、自宅ではスクワットなどの筋トレを実践しましょう。

睡眠の「質」改善も

 1960年代には睡眠時間は8時間が最適だという教えを受けていました。最近の調査によると、日本人の睡眠時間は1960年代の8時間13分から7時間15分(2015年)へと1時間も短くなっています。これには労働時間帯の多用化などライフスタイルの変容が原因と考えられます。
 その一方で、平均寿命は1960年代の男67.7歳、女72.9歳から2015年には男80.7歳、女87.0歳へと大きく伸びています。男で13年、女で14年もの延伸です。生活環境、医療技術、食べ物、労働内容、運動環境などが半世紀の間に大きく変化してきているからです。
 海外では以前から、睡眠時間が5時間未満や9時間以上で死亡率が高まり、概ね6~8時間で長寿だと報告されてきました。日本でも1日の睡眠時間が7時間6.5~7.4時間で死亡率が最も低いという調査結果が玉越ら(2004)によって報告されています。
 なお、睡眠時間が5時間未満だと風邪を引く確率が高まるようです。睡眠と認知機能の関係が研究されていますが、認知機能は睡眠時間5-6時間と6-7時間の群で高く、5時間未満と8時間以上の群で低くなっています。睡眠の長さよりも睡眠の質が重要で、ボウリングを楽しむことで、適度に疲れ、交感神経活動(高体温)から副交感神経活動(低体温)への移行が円滑に進みます。筋力や俊敏性などの身体機能は睡眠時間がやや短いボウリング習慣化群ほど良好です。長期にわたる睡眠導入剤(特にベンゾジアゼピン系)の継続的服用は一過性の健忘を起こすなど、主に前頭連合野機能に関連した認知機能に悪影響を及ぼしかねないので、留意が必要です。

お近くのセンターにお出かけください

群馬県ボウリング場協会加盟の5つのセンターでは「健康ボウリング」実戦のためのアドバイスを行なっております。ご来場の上、お気軽にお問い合わせください。

新型コロナウイルス感染防止対策

各センターとも群馬県の新型コロナウイルス感染症拡大予防ガイドラインに沿った感染対策を行なっております。ご入館の際には検温、手指消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンスの確保などご協力をお願いいたします。

服装

動きやすい服装であればなんでもかまいません。シューズ(レンタル)(消毒済み)、ボウル(消毒済み)はセンターのものをご利用いただけます。汗拭き用のタオルはご持参ください。

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